月照寺あじさい【2024】開花状況と見頃の時期いつ?アクセスや駐車場など詳細情報

松江藩の松平家に縁の深い菩提寺、月照寺には、初代の直政から九代の斉貴までの藩主の墓が整然と並びます。

ここに残る墓所と廟門は、当時の建築がほぼ原形を保っており、小泉八雲もその閑静な美しさを高く評価していました。

寺の山門正面に位置する七代藩主治郷(不昧公)の廟門は、著名な職人、小林如泥による作品で、ブドウの透かし彫りなどの装飾が特に秀逸です。

また、高台に設けられた七代の墓所からは、国宝である松江城を一望できることから、この場所は隠れた撮影スポットとしても人気があります。

境内には六代藩主の命を刻んだ、大亀の背に乗る形の石碑があり、この亀は毎夜松江の町を歩くとされる「月照寺の大亀」として小泉八雲の随筆にも記されており、亀の頭を撫でると長寿を得られると伝えられています。

不昧公に縁のある茶室、大円庵も境内に設けられており、ここでは庭園を眺めながら、不昧公が愛したとされる島根県の名水百選に選ばれた「茶の湯の水」で点てられたお抹茶と共にお菓子を楽しむことができます。

この静かな境内では季節に応じて様々な花が咲き誇り、特に6月中旬からは3万本のアジサイが開花し、「山陰のアジサイ寺」として訪れる人々で賑わいます。

月照寺あじさい2024開花状況と見頃の時期いつ?

月照寺は、「山陰のあじさい寺」としても親しまれており、松江藩主松平家の菩提寺として多くの参拝者が訪れます。

梅雨の季節には、約3万本のアジサイが松平直政公の廟所周辺で美しく開花します。

月照寺のアジサイ園には、セイヨウアジサイやガクアジサイが主に植えられており、月照寺の緑豊かな境内を青、紫、白の色彩で飾ります。

アジサイの見頃は通常、6月中旬から7月中旬まで続きます。

月照寺の公式ホームページによると、2024年6月7日の時点でアジサイの開花状況は約50%となっています。

開花の進行は公式ホームページで随時更新されるので、訪問前に最新情報をチェックしてください。

月照寺の開園時間は通常、10時から16時ですが、アジサイが見頃を迎える6月に限り、8時30分から17時30分まで延長されます(最終入場は閉園の30分前です)。

入園料は大人が500円、中学生と高校生が300円、小学生が250円、未就学児は無料です。

また、6月1日から30日の間、寺院が特に混雑することが予想されるため、書院の立ち入りは呈茶を希望する方のみに限られています。

これは混雑を避けるための措置ですので、訪問の際はご注意ください。

最新の開花状況を確認する>>

月照寺・山陰のあじさい寺へのアクセス

【場所】
月照寺
〒690-0875 島根県松江市外中原町179

【電車】
JR松江駅より タクシーにて10分
市営バス レイクラインにて20分 「月照寺前」下車すぐ前
市営バス・一畑バス 松江しんじ湖温泉行にて15分 「交融橋」下車徒歩10分

【車】
山陰自動車松江西ランプよりR9号線経由で約10分

月照寺・山陰のあじさい寺の駐車場

20台収容可能な駐車場があります。

しかし、6月中はかなり混雑します。

満車になると近くのコインパーキングの利用になります。

月照寺あじさい2024見どころと楽しみ方

月照寺は元々「洞雲寺」と呼ばれる禅寺でしたが、1664年に松江藩初代藩主である松平直政公が、徳川家康の孫として、生母である月照院様の霊牌を安置するために、浄土宗の長誉上人を開基に迎え、蒙光山月照寺として寺名を改称し再興しました。

直政公の死後、二代目藩主である綱隆公が父の遺志を受け継ぎ、境内には廟を建立し、山号を「歓喜山」と新たに命名しました。

それ以降、九代にわたる藩主たちの菩提寺として繁栄しています。

現在、月照寺の境内は国の史跡に指定されており、特に初代直政公と七代不昧公の廟所の廟門は島根県の重要文化財にも指定されています。

境内には、鐘楼や唐門、小泉八雲の随筆に記された大亀の寿蔵碑、茶聖として知られる七代不昧公にゆかりのある茶室大圓庵、不昧公が茶の湯を愛した井戸、毎年4月には不昧忌で行われる茶筅供養の茶筅塚や雷電の碑など、多くの歴史的遺跡が点在しています。

また、宝物殿では、歴代藩主に関連する書画、茶器、刀剣などが展示されており、来訪者にその歴史の深さを感じさせます。

月照寺は「山陰のあじさい寺」として広く知られており、境内全域には約3万本のアジサイが植えられ、訪れる人々を魅了しています。

特に、参道に咲く手鞠形のセイヨウアジサイやガクアジサイは、青、紫、白の色で境内を彩り、初夏の訪れを告げます。

6月を通じてアジサイの美しさを楽しむことができ、梅雨時の晴れ間には色とりどりのアジサイを眺めながら散策することができます。

雨に濡れるアジサイはさらに風情があり、梅雨のじめじめとした気分を晴らすのにぴったりです。

月照寺について

松江城の西側に位置する月照寺は、松平家の藩主たちの廟が納められた歴史的な古刹です。

本堂や宝物殿を含む約1万平方メートルの広大な境内には、初代藩主から第9代藩主までの墓が整然と配置されています。

元々は禅宗の寺院「洞雲寺」として知られていましたが、松平直政公によって浄土宗の「蒙光山月照寺」として改称され、彼の生母・月照院の霊牌を安置するために復興されたのが始まりです。

その後、2代目藩主の綱隆が父の遺志を継ぎ、境内に廟を建設し、「歓喜山」と山号を改めました。

この寺は以後、9代にわたり松平家の菩提寺として機能し、保存状態の良い墓所として1996年に国の史跡に指定されました。

寺の唐門をくぐると目の前には、茶の湯を愛した第7代藩主・不昧公の廟があります。

この廟門は彼のお抱え職人であった小林如泥の作とされており、不昧公の好物だったブドウが透かし彫りにされていることが特徴です。

如泥は不昧公より先に亡くなっているため、廟門の真の作者については議論がありますが、その細工から如泥の技術が反映されていると見られています。

不昧公の廟の左隣には初代・直政公の廟があり、こちらの廟門は桃山文化の影響を受けた芸術的な作風が特徴です。

これらの廟門は島根県の有形文化財にも指定されています。

6代藩主・宗衍公の墓所へ向かうと、大亀の石像があります。

この亀は背中に高さ約3メートルの寿蔵碑を載せており、宗衍公の50歳の記念に息子の不昧公が建立しました。

この大亀には松江の町を徘徊するという奇妙な伝説が残っており、小泉八雲の随筆にもその様子が記されています。

大亀の伝説の他に、この場所は「山陰のアジサイ寺」としても知られており、6月中旬から7月上旬にかけて、約3万本のアジサイが参道や廟門周辺を彩ります。

周囲の豊かな緑と共に、梅雨の時期の美しさが際立つので、訪れるのに最適なシーズンと言えるでしょう。

月照寺の公式サイトへ>>

月照寺あじさい2024まとめ

月照寺は、松江藩の松平家が祖先を祀る菩提寺であり、初代藩主から九代藩主までの墓が存在します。

また、この寺院は小泉八雲にも愛された、四季折々の花々が彩る情緒豊かな境内で知られています。

桜、ツツジ、ショウブ、モミジなど多種多様な植物が季節ごとに開花しますが、特に梅雨の季節には、30,000本のアジサイが初代藩主・松平直政公の廟所周辺で見事に咲き誇ります。

その美しさから、「山陰のアジサイ寺」として多くの訪れる人々で賑わいます。

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