五所駒瀧神社の例祭は、約400年の伝統を持つ華やかな祭りで、真壁を練り歩く山車が特徴です。
この祭りは、1986年に国の無形民俗文化財として登録され、古来の伝統と格式を今に伝えています。
祭りの初日には、五所駒瀧神社から出発する神輿が、指定された13の場所を定時に巡り、神武天皇遥拝殿へと向かいます。
2日目には、園児による山車引き廻しや、子供たちの山車参拝、若者たちの山車参拝が行われます。
3日目は、町中を彩る華やかな山車が集結し、壮大な山車引き廻しが展開されます。
最終日には、神輿が五所駒瀧神社に戻る際に、町の山車がそれを阻もうとする神輿還御が繰り広げられ、神の還りを惜しむ様子が見られます。
特に3日目の山車引き廻しは、夜の真壁の町を練り廻る華麗で勇壮な山車が並ぶ、見応えのある光景が広がります。
真壁祇園祭2024いつ?時間や場所など基本情報
「真壁祇園祭」として知られるこの祭りは、真壁の街を彩る華やかな山車や神輿が特徴で、400年を超える歴史を持っています。
1986年(昭和61年)には、その歴史的価値が認められ、国の無形民俗文化財に指定されました。
真壁の伝統的な建築物が残る美しい街並みを舞台に、真壁祇園祭2024は毎年7月23日から26日にかけて開催されます。
2024年の祭りでは、真壁地区の上宿町、高上町、仲町、新宿町、大和町の5つの町が一堂に会し、4台の山車が揃います。
この情緒あふれる真壁の街並みで繰り広げられる真壁祇園祭2024は、地元住民の情熱と伝統が色濃く反映された祭りです。
この魅力的な祭りについてさらに詳しく掘り下げていきましょう。
【開催日】
2024年7月23日(火)~26日(金)
【場所】
五所駒瀧(ごしょこまがたき)神社、桜川市真壁町市街
【スケジュール】
■2024年7月23日 神輿渡御(みこしとぎょ)
○14:00…真壁町から五所駒瀧神社へ神様をお迎え
○16:00…五所駒瀧神社から神輿が出発
〇19:00…御仮屋到着
■2024年7月24日 山車参拝(だしさんぱい)
○15:00…園児山車引き廻し
○17:00…子供山車参拝
○19:30…若衆山車参拝
■2024年7月25日 山車引き廻し(だしひきまわし)
○19:00…山車が出発し町を廻ります
○21:15…手打ち・解散
■2024年7月26日 神輿還御(みこしかんぎょ)
○18:50…御仮屋を出発し、五所駒瀧神社へ
○21:50…祈祷・解散
真壁祇園祭2024歴史と神輿渡御に山車引き廻しなど見どころ
「真壁祇園祭」はもともと「駒瀧明神六月祭典」と呼ばれていたお祭りで、明治末から大正初期に現在の名称に改称されました。
この祭典は、五穀豊穣を願う行事としても知られています。
祇園祭の起源は確定していませんが、江戸時代の町役人である町年寄りが各地の町名主に協力を呼びかけ、地域の鎮守である駒瀧明神の神体を新しい場所へ移すための祭礼を創設したとされ、その伝統は400年以上にわたり真壁の住民によって守り続けられています。
祭りの初日、7月23日には神輿が五所駒瀧神社から出発し、神武天皇遥拝殿に向かいます。
この渡御行列は、13か所の休憩場所を経由し、各地で祝詞を奉上します。
この際、幹事や月番の者は座ることも雨具を使用することも許されません。
7月24日と25日には、華やかに飾られた山車が町内を練り歩きます。
かつては「喧嘩山車」や「暴れ山車」と称されるほど、激しい競演が行われていましたが、今では若衆頭が笛や提灯を用いて、規律正しい運行を指導しています。
7月24日は、子供たちによる山車引き廻しや山車参拝があり、子供たちが一生懸命に山車を押す姿は観客にも感動を与えます。
7月25日には、4台の山車が揃う大規模な引き廻しが行われ、その派手で迫力のある演出が見どころです。
最終日の7月26日には、神輿が神社に戻る際、各町の山車が神様の帰りを惜しむように先導し、山車が回転するなどして神輿の進行を遅らせる様子が見られます。
これは、また来年の再会を願う心情が表れている光景です。
この祭りは最後まで、その勇壮さとともに、厳格な規律と伝統が色濃く反映されており、地域の文化として大切に受け継がれています。
真壁祇園祭2024アクセス
【場所】
五所駒瀧(ごしょこまがたき)神社、桜川市真壁町市街
【電車】
電車の最寄り駅はJR水戸線 岩瀬駅です。
岩瀬駅からは桜川市バスに乗車します。
停留所は真壁城跡・桜川市役所真壁庁舎・旧真壁小学校のいずれかです。
停留所より約5~10分です。バスの所要時間は約30分です。
【車】
北関東自動道 桜川筑西ICより約20分
真壁祇園祭2024駐車場
市営高上町駐車場がありますが、直ぐに満車になります。
【市営高上町駐車場】
〒300-4408 茨城県桜川市真壁町真壁279-1
真壁祇園祭2024交通規制
7月24日(水)~26日(金)の19:00~22:00は交通規制が敷かれます。
真壁祇園祭2024まとめ
五所駒瀧神社の例祭は、400年の長い歴史を誇る祭りであり、真壁の街を華麗に飾られた山車が練り歩きます。
この真壁の祗園祭は単なる賑わいだけでなく、勇壮な祭りの中でも世話人制度を通じて規律と礼節が重んじられ、代々受け継がれています。
祭りの序列制度や祭祀組織は年齢層に応じて整えられ、これが町の祭祀組織の重要な特徴として評価されています。
これにより、1986年に「五所駒瀧神社の祭事」として国の無形民俗文化財に指定される栄誉を得ました。