PayPayで必要とされる本人確認は本当に安全なのでしょうか？
多くの方がこの疑問を持っていますが、実際には本人確認を行うことで享受できるメリットはデメリットを上回っています。実は、本人確認を怠ることの方がセキュリティリスクが高くなる場合があります。
アカウントの不正利用を防ぐため、PayPayではユーザーが本人確認を完了させることが推奨されています。この記事では、PayPayの本人確認における利点と欠点、また安全性について詳しく説明します。
PayPayで本人確認を行う利点
銀行口座と連携しやすくなる
本人確認が完了すると、ユーザーはPayPayに銀行口座を登録できるようになります。この登録により、次のような便利な機能が利用可能になります。
銀行口座から直接PayPayにチャージする
PayPayの残高を銀行口座に出金する
銀行口座を連携することで、使用後の残高を簡単に管理できるようになります。特にPayPay銀行の場合、出金手数料は無料ですが、他の銀行では一律100円の手数料が発生します。
利用限度額の増加
本人確認を行うことで、PayPayの利用限度額が大幅に増加します。これにより、より多くの場所やサービスでスムーズにPayPayを利用することができるようになります。
利用可能な店舗の増加
本人確認を完了しているユーザーは、利用できる店舗が増え、より広い範囲での支払いが可能になります。重要な支払いに関しても、本人確認があることで信頼性が増し、安心して利用できます。
青色バッジの取得
青色バッジはPayPayアプリにおける信頼の印です。このバッジがあると、クレジットカードの決済限度額やPayPayカードのチャージ限度額が大幅に増加します。
キャンペーンへの参加機会の増加
本人確認を完了しているユーザーは、限定キャンペーンに参加できる機会が増えます。これにより、大きな割引や返金が期待できることが多いです。
セキュリティの強化
本人確認には、顔写真や身分証明書を使用する簡易eKYCプロセスが含まれています。この方法により、通常の身分証明のみよりも高い安全性が確保されています。
PayPayの本人確認プロセスの不便な面
本人確認の手続きが煩雑
本人確認プロセスは時に煩わしいものです。特に、必要な書類の準備や撮影がストレスの原因となりがちです。
多くのユーザーがアプリを使用しての写真撮影で苦労していることでしょう。本人確認書類や顔がうまく認識されずにエラーが発生し、何度も撮影を繰り返す必要があるため、プロセスが面倒に感じられます。
特に、「まばたき検証」で何度も失敗し、プロセスを途中で放棄してしまう人も少なくありません。私自身もこの検証で苦労し、結局本人確認を途中で諦めた一人です。本人確認を完了させれば多くの利点がありますが、プロセスのストレスがそれを上回ることがあります。
「エラーが発生しました」というメッセージを何度も見た経験は多くのユーザーが共感するかもしれません。デバイスに依存する部分もあり、改善の余地があると感じます。
また、一度本人確認を放棄してしまうと、再びチャレンジする機会を見つけるのが難しいことも問題です。しばしば、本人確認の必要性を忘れがちになります。
使用できる身分証明書には次のものがありますが、健康保険証は含まれていないため、不便を感じることもあります。
運転免許証
運転経歴証明書
マイナンバーカード
審査に時間がかかる
PayPayの本人確認情報を提出後、審査が完了するまでにはおよそ2週間から1ヶ月という長い期間を要します。
銀行口座がなくてもチャージ可能
本人確認を行わなくても、銀行口座が利用できない場合でも以下の方法でPayPay残高にチャージすることができます。
クレジットカード
セブン銀行ATM
ローソン銀行ATM
ヤフオク!
PayPayフリマの売上金
PayPayカード
PayPayあと払い
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い
この情報は本人確認プロセスを経ずとも知っておくべき重要な点です。
PayPayの本人確認における安全性の根拠
詳細な不正防止措置
PayPayでは、利用者の安全を確保するために以下のような不正防止策を実施しています。
クレジットカードや銀行口座の情報は暗号化されて管理されます。
専門のセキュリティチームが24時間体制でシステムを監視し、不審な取引があればアカウントを直ちに停止します。
2段階認証やeKYCによる厳格な本人確認を導入しています。
これらの措置により、PayPayのセキュリティは強化されていますが、不正利用を完全に防ぐことは難しいため、万が一の場合に備えた対策も整えられています。
万が一の際の全額補償
PayPayを使用中にアカウントが乗っ取られたり、ログインできなくなるなどの問題が発生した場合、PayPayは被害額を100%補償する方針を取っています。たとえば、PayPay残高が100,000円で全額盗まれた場合、その損失は全額補填されます。
さらに、登録されているクレジットカードが第三者によって不正に使用された場合も、PayPayはその損害を補償します。このように補償範囲は非常に広いです。
24時間体制のサポート
もしPayPayの使用中に何か異常を感じた場合、いつでも対応可能なカスタマーサポートが利用できます。PayPayのサポートチームは365日、年中無休で対応しており、土日や祝日も関係なくサポートを受けることが可能です。これにより、利用者は常に安心してPayPayを使用することができます。
カスタマーサポート窓口は下記の通りです。
PayPayサポート窓口: 0120-990-634
これらの措置により、PayPayは利用者のセキュリティを確実に保護しています。
PayPayが本人確認を推奨する理由
政府のキャッシュレス推進政策に対応
コロナ禍を契機に、日本政府はキャッシュレス決済の推進を強化しています。PayPayはその推進の先頭に立っており、政府の期待も大きいです。政府の支援のもと、PayPayが成功しなければ、国のキャッシュレス政策自体が振るわない可能性があります。
国際的な犯罪防止策の一環
世界中でマネーロンダリングや資金洗浄などの犯罪が問題になっています。日本では特に金融機関がこれらの問題に対応するのが遅れているとされ、本人確認の徹底が求められています。PayPayはこれに対応するため、本人確認のプロセスを強化しています。
PayPayでの本人確認の手順
本人確認はPayPayアプリから簡単に行えます。以下に基本的な手順を示します。
PayPayアプリを開き、「アカウント」タブを選択します。
画面に「本人確認未完了」と表示されている場合、それをタップします（筆者の場合はすでに「本人確認済み」と表示されています）。
表示された本人確認画面で手続きを進めます。
本人確認には主に以下の方法があります。
マイナンバーカードを使用した本人確認
「マイナンバーカード」を選択し、カメラでカードをスキャンします。
顔写真を撮影し、本人確認書類の顔写真と照合します。
本人確認が完了すると、画面に確認完了のメッセージが表示されます。
運転免許証や運転経歴証明書を使用した本人確認
「運転免許証または運転経歴証明書」を選択し、裏面のQRコードをスキャンします。
顔写真を撮影し、本人確認書類の顔写真と照合します。
本人確認が完了すると、画面に確認完了のメッセージが表示されます。
