甘利山は標高1,731メートルに位置し、山梨の代表的な山の一つです。
この山頂からは、富士山、八ヶ岳、鳳凰三山を含む360度の壮大なパノラマが楽しめます。
特に注目すべきは、6月中旬から下旬にかけて北東の広河原方面へ広がる緩やかな斜面に、15万株を超えるレンゲツツジが密集して咲き誇る光景です。
秋には、紅葉（ところにより黄葉）が山を彩り、見る者を魅了します。
山頂へは、そのすぐ下にある駐車場から歩いて約30分とアクセスが良好で、手軽に自然の美しさを満喫することができます。
甘利山レンゲツツジ2024開花状況や見頃の時期いつ？
韮崎市にある甘利山では、山の頂上部に約15万株のレンゲツツジが生えており、その深紅色の花々が広がり、富士山や甲府盆地との絶景が見られるため、観光客に非常に人気です。この場所は、特に年間を通して多くの人々が訪れます。
この山のレンゲツツジは通常、6月の中旬に最も美しい時期を迎えます。
2024年に関して言えば、韮崎市観光協会の公式ウェブサイトが5月29日に更新され、その情報によると、登山道の入り口から約10分の東屋付近では花が約50％開花しており、中腹は20％、山頂付近では20％の開花で、多くのつぼみがまだ残っています。
地球温暖化の影響で、日本国内の多くの花の見頃が少しずつ早まる傾向にありますが、今年の甘利山のレンゲツツジの開花は例年どおりのタイミングで進んでいるようです。
甘利山レンゲツツジ2024富士山とのコラボや見どころ
レンゲツツジはツツジ科に属する落葉樹で、鮮明なオレンジ色の花を持つツツジと似ており、大きな花を咲かせます。
その名称の由来にはいくつかの説がありますが、一つは花びらと葉が蓮の花に似ている配置をしていること、または広大な高原に蓮の花のように広がって咲く様子から「蓮華躑躅（レンゲツツジ）」と名付けられたとされています。
レンゲツツジの花言葉には「情熱」と「堅実」という言葉があります。
その鮮やかな朱色から「情熱」が、毒性を持つため馬や羊が食べてしまうと麻痺することから「堅実」が選ばれましたが、これらは前向きな意味合いで、努力する人に最適な花です。
甘利山でのレンゲツツジの魅力は、駐車場から東屋のある展望スポットまでの整備された登山道を約10分、山頂までさらに30分と、誰でも楽しめるハイキングコースが整備されていることです。
階段がありますが、散策しながら美しいレンゲツツジの花を眺めることができるのが魅力的です。
また、山頂からの景色では、レンゲツツジの朱色と富士山の白さが対照的で、そのコントラストが非常に美しいです。
多くのカメラマンや登山者がこの景色を背景に写真撮影を楽しんだり、花の香りを満喫しています。
さらに、県道の終点にある甘利山駐車場から5分ほど歩くと東屋があり、そこからさらに進むと一望できる富士山と甲府盆地の景色が広がる穴場的なスポットがありますので、訪れる価値があります。
2024年からは、甘利山グリーンロッジが営業を開始し、レンゲツツジの見頃の時期に宿泊やキャンプを楽しむことができます。
宿泊代は4人部屋で9,000円から、市内在住者は6,000円から、キャンプ場は1区画4,000円で利用できます。
営業期間は5月上旬から10月下旬までですが、冬季は雪の状況により変更される場合があります。
この場所は、日本の自然美を堪能できるスポットとして、レンゲツツジの鮮やかな色合いと香りを楽しみながら、山頂からの絶景を体験することができます。
甘利山レンゲツツジ群生地へのアクセス
【場所】
甘利山
〒407-0044 山梨県韮崎市旭町上條北割
甘利山は、整備されたハイキングコースを通じて山頂まで約30分で登れる便利なアクセスが可能で、登山者にとって親しみやすい山です。
山頂やその途中には、レンゲツツジが美しく咲く中で甲府盆地や富士山を望むことができる多くの見晴らしの良いスポットが存在します。
甘利山への行き方と駐車場情報をお伝えします。
甘利山は公共交通だけでのアクセスは不可能です。最も近い駅はJR中央本線の韮崎駅になります。
韮崎駅から甘利山まではタクシーを利用する必要があります。タクシーでの所要時間は約40分で、運賃は大体5000円から6000円が目安です。
甘利山レンゲツツジ群生地の駐車場
80台収容の専用駐車場があります。
しかし、見頃の時期は大混雑なのでご注意ください。
甘利山レンゲツツジ2024まとめ
甘利山は南アルプスユネスコエコパーク内の緩衝ゾーンに位置し、標高は約1732メートルです。
この山はハイキングに最適で、山頂までのアクセスも良好な駐車場から徒歩約30分の距離にあります。
山の頂からは、壮大な富士山や甲府盆地の景色を一望でき、夜には美しい星空と夜景が広がります。
また、条件が合えば、雲海の上に浮かぶ富士山も眺めることが可能です。
特に6月上旬から中旬にかけては、山頂周辺が約15万株のレンゲツツジによって鮮やかな真紅に覆われ、訪れる人々を魅了します。
