関西地方で最も早く開催されるとされる「御輿屋(おこしや)祭り」が執り行われます。
このお祭りは、えびす様が現在の西宮神社の地に定められた際の由来に基づき、その創建と密接に関連しています。
伝説によると、えびす様が現在の神社地に遷られる際、西宮神社から東に約300メートルの場所にある御輿屋跡地で休息されたとされています。
6月14日の午後には、えびす様を神輿に乗せてこの地へ移動し、御輿屋祭りを斎行した後、再び神社へお戻りになるという、創建時の様子を再現する催しが開催されます。
おこしや祭り西宮神社2024いつ?時間や場所など基本情報
おこしや祭り2024の開催概要は以下となります。
【開催日】
2024年6月14日(金)
【場所】
えびす総本社 西宮神社
兵庫県西宮市社家町1-17
【スケジュール】
14時から 発興祭(はつよさい)
14時20分から 発興(はつよ)
15時 御輿屋祭(おこしやまつり)
15時40分ごろ びわと甘酒の無料配布、限定御朱印の授与
16時 えびす舞奉納
17時 おこしやまつり神楽祭
21時 還御発輿祭
21時30分ごろ 還御祭
おこしや祭り西宮神社2024屋台など露店の出店ある?
「おこしや祭り2024」では、屋台や露店が設置されるかが注目のポイントです。
祭りの公式パンフレットには、多種多様な屋台や露店が登録されています。
出店される予定の店舗には、たこ焼き、焼き肉、餃子、串カツ、唐揚げ、ビール、酎ハイなどがあり、食べ物の選択肢は豊富です。
これらはお祭りやイベントには欠かせない楽しい要素でしょう。
また、懐かしい縁日の雰囲気を味わえる屋台も登場します。
金魚すくいやわたあめ、ヨーヨー釣り、射的、たまごせんべいなどの定番ゲームが一回200円で楽しめます。
さらに、無料で引けるジャンボおみくじや、懐かしい紙芝居の上演も予定されています。
こうした屋台は、特に子供たちにとって大きな楽しみの一つになることでしょう。
おこしや祭り西宮神社へのアクセス
【場所】
〒662-0974 兵庫県西宮市社家町1-17
【電車】
阪神電車・本線 西宮駅 南口から南西の方向に徒歩5分
JR神戸線 さくら夙川駅 から南東の方向に徒歩10分
JR神戸線 西宮駅 から南西の方向に徒歩15分
阪急電車・神戸線 夙川駅 から南東の方向に徒歩15分
おこしや祭り西宮神社の見どころと楽しみ方
「おこしや祭り2024」はその魅力と見どころについて語ると、びわ娘や氏子たちが浴衣で参加し、神輿屋祭の後には、びわ娘たちがびわと甘酒を無料で提供します。
先着300名限定の配布ですので、早めに会場にお越しになることをお勧めします。
この祭りは多くのユニークな逸話を持ち合わせており、例えばえびす様のお尻をつねることから「尻ひねり祭り」と称されたり、ビワを供えることから「ビワ祭り」と呼ばれたり、この日から夏季に浴衣を着始める習慣があるため「ゆかた祭り」とも言われています。
さらに、おこしや祭りではスタンプラリーやフォトコンテストなどのイベントも開催され、訪れる人々に多様な楽しみを提供します。
ぜひこの機会に足を運んでみる価値があるでしょう。
おこしや祭り西宮神社の駐車場
西宮神社の境内に駐車場はありますが、おこしや祭り日には直ぐに満車になります。
なるべく、公共交通機関の利用をオススメします。
おこしや祭りとは?
西宮神社の設立に由来する、由緒ある祭りとして知られています。
かつて、現在の西宮鳴尾に住む漁師が海上で漁を行っていた際、御神像を網で捕らえましたが、それが魚ではないことを知り海へと返しました。
その後、神戸の和田岬近くで再び網を使ったところ、同じ御神像が再び捕獲されました。
この神秘的な出来事に導かれ、その漁師は御神像を自宅に持ち帰り祀り始めました。
ある夜、御神像から「西の良い地に移るべき」というお告げを受け、村の人々はその御神像を神輿に乗せて西へと向かいました。
途中で休息を取ったえびす様は深く眠り込み、なかなか目覚めなかったため、漁師たちは神様を起こすためにそのお尻をつねりました。
その後、西へと進む旅が続き、現在の西宮神社に定着しました。
この休息を取った地点は古くから四条辻と呼ばれており、現在では国道43号線と札場筋の交差点近くに位置しています。
毎年6月14日の午後、この地で神輿屋祭りが行われ、えびす様が神輿で遷される儀式が再現されます。
記録によれば、この祭りは元亀二年(1571年)にすでに行われていたことが「西宮殿年中御神事」に記されています。
午後二時には本社で神幸発輿祭が行われ、神輿はびわで装飾され、えびす様が乗せられます。
そして、かつて神像を祀った鳴尾の漁師の子孫とされる人々、びわ娘、氏子総代の浴衣姿の行列が御輿屋跡地に向かいます。
午後三時には、神輿が御輿屋跡地に到着し、神輿屋祭りが斎行されます。
神楽の奉納やびわの無料配布などが行われ、午後九時にはえびす様が再び神輿で本社に戻ります。
この日は、参拝者がお互いのお尻をひねる風習があり、「尻ひねり祭り」とも呼ばれます。
また、西宮ではこの日をきっかけに浴衣を着始めることが多く、「ゆかた祭り」や旬のビワを供える「びわ祭り」としても知られています。
さらに、祭りの日には午後三時から八時まで神社境内で縁日屋台や遊び場、露店が出店され、浴衣を着た子供たち先着百名には無料券が配られます。
そして、阪神西宮駅やエビスタ西宮では、午後四時半からびわ娘が特製団扇を先着二百名に配布し、お祭りの盛り上がりを見せます。
おこしや祭り西宮神社2024まとめ
えびす様が昔眠ってしまったと言われる御輿屋跡で、神楽の奉納が行われる儀式が開催されます。
午後2時からは、西宮神社の本殿を出発し跡地へ向かう神輿行列があり、訪れた人々にはびわと甘酒が無料で配られます。