仙台で愛され続けている「仙台七夕まつり」は、伊達政宗公の時代から続く伝統的なお祭りとして知られています。
この祭りは毎年8月6日から8日までの3日間に渡って行われ、8月7日が中心日です。
この時期、約200万人の訪れるとされるこの祭りは、東北地方の代表的な三大祭りの一つでもあります。
七夕の起源は、中国の伝説にある牽牛星と織女星が年に一度だけ会うという物語に基づいています。
日本では奈良時代にこの伝説が伝わり、「乞巧奠（きこうでん）」という手芸の上達を願う行事が行われるようになりました。
江戸時代には全国的に広まり、五節句の一つとして認識されるようになりました。
江戸時代の風習を取り入れた仙台七夕まつりは、伊達政宗公によって子どもたちの技芸向上を願う祭りとして奨励されました。
この伝統は、戦争や新暦の導入による中断を乗り越え、1947年に再び盛大に復活し、現在では華やかな装飾が特徴の祭りへと発展しました。
装飾は長さが5メートルにも及び、アーケードに並ぶその姿は見る人を魅了します。
仙台七夕まつり2024いつ？時間や場所など基本情報
2024年の仙台七夕まつりは、8月6日の火曜日から8日の木曜日まで開催される予定です。
この期間中、仙台市中心部では華やかな七夕飾りが楽しめるほか、近隣の商店街では伝統的な笹の装飾が見られます。
この祭りで特に魅力的なのは、七つの飾りを見つけることです。
それぞれに意味があり、短冊は学問の進歩や書道の上達を願うもの、紙衣は健康と裁縫の技術向上、折鶴は家庭の安全と健康長寿を象徴します。
巾着は商売繁盛、投網は豊かな漁と作物の収穫を、屑籠は清潔さと節約を、吹き流しは織姫の織り糸を表しています。
また、祭りの直前日である8月5日の夜には、「仙台七夕花火祭」が開催されます。
市街地での開催は珍しく、商店街にいながらも、その迫力ある音を感じることができます。
この花火大会によって、祭りへの期待感が一層高まります。
【開催期間】
2024年8月6日（火）～8月8日（木）
【時間】
8月3日（土）・8月4日（日）／10:00～20:00
8月5日（月）／17:00～21:00
8月6日（火）、7日（水）／10:00～21:00
8月8日（木）／10:00～20:00
【場所】
仙台市中心部および周辺の地域商店街
仙台七夕まつり2024
2024年の仙台七夕まつりでは、勾当台公園市民広場で「七夕ビアフェスタ」が開催されます。
このイベントは17:00から21:00まで行われ、最終日である8日は20時までです。具体的なメニューの詳細は未発表ですが、屋外での冷たいビールを楽しむことができるでしょう。
同時に、商店街が主催する「おまつり横丁」も設けられます。
ここではビアガーデンやキッチンカーが設置され、スーパーボールすくいや金魚すくいなどの伝統的な縁日ゲームも楽しむことができます。
メイン会場はPARCO2とEBeanSの間の通路に設定されており、サブ会場はEBeanSの4階にある杜のガーデンテラスです。
毎年、仙台駅前からアーケード街にかけて多くの屋台が出店しており、今年も同様に広範囲にわたって様々な露店や屋台が登場することが予想されます。
仙台七夕まつり歴史や見どころなど
仙台七夕まつりは、全国でも古い歴史を持ち、「タナバタさん」として地元の人々に親しまれ、誇り高く受け継がれています。
伊達政宗が促進したこの祭りは、江戸時代初期には文化向上の一環として、また天明の大飢饉を乗り越える世直し策として実施されたと言われています。
しかし、明治の近代化の流れと共に古い慣習の奨励が減り、七夕祭りは徐々に衰退していきました。
それを乗り越えるため、関東大震災後の不景気時には、商店街が協力してセールを行い、華やかな七夕飾りを復活させ、町を活気づけました。
しかしながら、第二次世界大戦の勃発により、再び七夕飾りが姿を消しました。
戦後の1946年、仙台では10年ぶりに七夕飾りが飾られ、翌1947年には昭和天皇の巡行を祝い、5000本以上の竹飾りが市街地に設置されました。
これが復興のシンボルとなり、仙台七夕まつりは再び息を吹き返しました。
仙台七夕まつりは、その後観光イベントとしても大きく成長し、3000本以上の壮大な七夕飾りが市を彩ります。
これらの飾りは、伝統的な京千代紙や江戸千代紙を使用し、手触りや柄の美しさが特徴です。
巨大な吹き流しは、直接触れることもできるほど身近に垂れ下がり、職人の手仕事による温もりを感じることができます。
飾りが風に揺れる音は、夏の涼しさを感じさせ、訪れる人々に心地よい癒しを提供します。
現在では、仙台七夕花火祭や音楽ライブ、盆踊りなど、多岐にわたるイベントが七夕まつりを盛り上げています。
2024年の仙台七夕まつりは、その伝統と革新が融合した、日本一のスケールを誇る祭りとして注目されています。
仙台七夕まつり2024アクセス
【場所】
仙台市中心部および周辺の地域商店街
〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町３丁目２
【電車】
最寄駅・JR仙台駅より徒歩3分
【車】
東北自動車道・仙台宮城ICより国道48号経由で約15分
仙台七夕まつり2024駐車場
臨時駐車場などは用意されません。
周辺の有料駐車場を使うか公共交通機関の利用をオススメします。
仙台七夕まつり2024交通規制
当日は、交通規制があるので注意してください。
仙台七夕まつり2024まとめ
仙台七夕まつりは、伊達政宗公の時代にさかのぼる伝統的な行事として長い歴史を持ち、現在ではその優雅で豪華な飾りつけで日本全国から注目されています。
この祭りは元々は旧暦の7月7日に全国で行われる伝統的な星祭りですが、仙台では新暦で1ヶ月後の時期に合わせて開催されるため、8月6日から8日までの日程で行われます。
この期間中、仙台市の中心部や周辺の商店街は、鮮やかな七夕の飾りで飾られ、年間200万人以上の観光客が訪れる盛大なお祭りとなっています。
この祭りは地元の文化を象徴するものであり、訪れる人々に特別な体験を提供しています。
