秋の時期に開催される今宮神社の例大祭では、地元の町々がそれぞれの彫刻が施された屋台を引き連れ、活気あふれる祭囃子を奏でながら町を練り歩きます。
祭りの初めには、これらの屋台が神社に集まり、神前での儀式が執り行われます。
日が落ちると、屋台には提灯が灯され、参加者たちは神社から出発して各自の町へ戻ります。
この帰路では、囃子同士の演奏合戦「ぶっつけ」が繰り広げられます。
祭りの二日目には、市内の様々な団体が参加する市民パレードが開催され、伝統芸能の披露も各地で行われます。
また、彫刻屋台が一堂に会する「揃い曳き」では、その圧巻の様子を見ることができ、訪れた人々には特別な体験が提供されます。
最終日には、再び「ぶっつけ」が各地で実施され、若者たちの力強い演奏が祭りの盛り上がりを見せつけます。
鹿沼秋祭り2024いつ？時間や場所など基本情報
鹿沼秋祭り2024開催概要は以下となります。
【開催日】
2024年10月12日(土)・13日(日)
【場所】
今宮神社・市街地
【スケジュール】
◆10月12日(土)
【今宮神社屋台繰り込み】
場所：今宮神社
・12：30～ 一番町繰り込み
・12：38～ 田町下組
・13：22～ 田町上組
・14：22～ 上組
・15：22～ 下組
【今宮神社屋台繰り出し】
場所：今宮神社
・17：00～ 一番町繰り出し
・17：15～ 手打ち式
・17：30～ 田町下組
・18：00～ 田町上組
・18：42～ 上組
・19：18～ 下組
◆10月13日(日)
【第35回 市民まつり】
場所：例幣使街道／古峯原宮通り周辺
・9：00～ 御巡幸(場所：今宮神社)
・10：00～ 市民まつりスポット演技
市民団体がダンスや舞踊など披露。
・13：00～ 出発式アトラクション
・14：00～ 屋台揃い曳き
合計26台の屋台が4組に分かれて4つの地点から出発し、屋台曳き回しを行いながら古峯原宮通りに集合。
・15：00～ 太々神楽(場所：今宮神社)
・17：15～ 屋台一斉きりん
・17：55～ ぶっつけ
鹿沼秋祭り2024歴史や屋台揃い曳きなど見どころ
鹿沼秋祭りは、慶長13年にその起源を持つとされています。
この時期、戦国の世が終わり、荒れ果てていた鹿沼宿が今宮神社の再建を契機に復興を遂げ始めました。
その年、異常なほどの乾燥が続き、甚大な干ばつが発生しました。
地元の氏子や近隣住民は雨を願うため、三晩三日にわたり祈りを捧げ続けた結果、激しい雷雨が降り、願いが叶ったとされています。
この奇跡的な出来事を祝うため、雨が上がった6月19日を宵宮、翌20日を例大祭と定め、以降毎年お祭りが行われることとなりました。
これが鹿沼秋祭りの始まりです。
鹿沼秋祭りの主な見どころには、市民団体によるダンスや舞踊、様々なアトラクション、そして花火がありますが、特に注目されるのは屋台です。
祭りでは26台の彫刻屋台が存在し、12日には屋台の繰り込みと繰り出しが行われ、続く13日には、4つの地点から屋台が4組に分かれて町を練り歩きます。
12日のイベントも華やかですが、13日の屋台揃い曳きでは、それぞれの団体が囃子を奏でながら町を巡る様子が非常に賑やかです。
さらに、屋台が交差点で遭遇した際には、向かい合っての囃子の競演「ぶっつけ」や、屋台を回転させる「きりん」のパフォーマンスも見どころの一つです。
太々神楽や花火など、このお祭りには多くの見どころがあります。
鹿沼秋祭り2024おもてなし広場など露店の出店はある？
残念ながら、鹿沼秋祭りの露店に関する詳細な情報は公式サイトには掲載されていませんでした。
しかし、おもてなし広場については、3つの区画に分けられていることが確認できました。
特に、13日に屋台揃い曳きが行われるエリアである例幣使街道や古峯原宮通りの周辺で、おもてなし広場が設けられる予定です。
鹿沼秋祭り2024アクセス
【場所】
今宮神社・市街地
〒322-0068 栃木県鹿沼市今宮町１６９２
【電車】
・東武日光線「新鹿沼駅」 徒歩１０分
(「新鹿沼駅」には「浅草駅」から80分、JR「新宿駅」から90分かかります。)
・JR日光線「鹿沼駅」 徒歩２０分
(「東京駅」から70分、「仙台駅」から100分 新幹線利用宇都宮駅乗換)
【車】
・東北自動車道「鹿沼ＩＣ」 15分
・「浦和ＩＣ」 60分
鹿沼秋祭り2024駐車場
以下の駐車場が用意されています。
料金：500円／１台 ※かぬまケーブルテレビホール、鹿沼市花木センターは1台500円／日です。
P1 北小学校 校庭
P2 かぬまケーブルテレビホール 駐車場
P3 市民情報センター 駐車場 バス優先
P4 御殿山公園 駐車場
P5 中央小学校 校庭
P6 東小学校 校庭
P7 東中学校 校庭
P8 花木センター 駐車場 ※無料シャトルバス発着所
鹿沼秋祭り2024交通規制
鹿沼秋まつり開催当日である12日・13日両日共に9：00～22：00の間に交通規制が敷かれます。
鹿沼秋祭り2024まとめ
江戸時代からの伝統を色濃く残す華麗で豪華な彫刻屋台が、鹿沼市の街を巡る祭りは、地元で秋の風物詩として親しまれています。
祭りの初日には、彫刻屋台が一斉に今宮神社境内に集まる「繰り込み」が行われ、その後、夕刻には提灯を灯した屋台が祭囃子を奏でながら各地域へ戻る「繰り出し」が実施されます。
二日目には、屋台が町を巡る大パレード「屋台揃い曳き」が開かれます。
また、屋台が対面して演奏する祭囃子の競演「ぶっつけ」が両日に渡って行われ、迫力ある演奏が祭りの大きな魅力となっています。
この祭りは2016年に「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」として国の重要無形民俗文化財に指定され、また「山・鉾・屋台行事」に数えられる33の祭礼の一つとしてユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
