西条地区の勇壮で美しい「だんじり」
150台を超えるだんじりや神輿が捧げられる壮大なお祭りです。
見どころの一つは16日に行われる「川入り」で、午後3時から4時にかけて、だんじりが市内から伊曽乃神社へと続く加茂川河川敷に集まります。
夕暮れ時には、約80台のだんじりが河川敷の土手に整然と並び、提灯を灯して神様の神輿が渡るのを見守る姿は、幻想的で壮大な光景を創り出します。
お祭りのクライマックスでは、伊曽乃地区のだんじりが川中で神輿を取り囲み、神輿が川から上がるのを惜しむ様子は、その迫力を言葉にすることができないほどです。
西条まつり2024いつ?時間や場所と日程など基本情報
西条まつり2024開催概要は以下となります。
■嘉母神社祭礼
◎斎行日:2024年10月12日(土)、13日(日)
〇中型の太鼓台6台が練り歩きます。
〇二日目の夕刻、神社へ戻った6台の太鼓台が勇壮にかきくらべを行い宮入りします。
■石岡神社祭礼
◎斎行日:2024年10月14日(月)、15日(火)
〇だんじり27台、神輿2台
〇神社に集合し練り合った後、各集落を廻ります。
■伊曽乃神社祭礼 通常通り開催。屋台の統一運行や川入等も行います。
◎斎行日:2024年10月15日(火)、16日(水)
〇だんじり77台、神輿4台
〇夜には100個以上の提灯を灯し、豪華に練り歩きます。
■飯坂神社祭礼 通常通り開催。太鼓台の統一運行も行います。
◎斎行日:2024年10月16日(水)、17日(木)
〇太鼓台11台
〇17日には4か所で太鼓台がかきくらべを行います。
西条まつり2024いつ?だんじり運行コース
だんじり運行コースは日によって異なります。
西条まつり2024アクセス
【電車】
JR伊予西条駅から各々の神社まではバスで約10分乗車です。
タクシーで向かう方も多いです。
公共の交通機関のルートはこれだけになるため混雑が予想されています。
早めに動かれることをおすすめします!
【車】
伊予インターチェンジから約20分
西条まつり2024駐車場
市内各所に約2,000台分の臨時駐車場が用意されます。
西条まつり2024交通規制
西条まつりの期間中には交通規制がありますので注意してください。
西条まつり歴史や川入りやだんじり運行<など見どころ
愛媛県西条市で行われる「西条まつり」は、嘉母神社、石岡神社、伊曽乃神社、飯積神社の4つの神社が主催する祭りの総称として知られています。
300年を超える歴史を持つとされるこの「西条祭り」の起源は、古文書や資料が残っていないため、未だ詳細な始まりが解明されていません。
屋台(だんじり、みこし、太鼓台)が江戸時代中期に存在した記録があり、この頃から祭りが始まったと考えられています。
西条まつりは、西条市の無形民俗文化財に指定されており、豪華絢爛な百数十台のだんじりが日本一とも称される見どころの一つです。
祭りのクライマックスでは、早朝から彫刻や刺繍で装飾されただんじりが市内を巡行し、その後、加茂川の土手に集結します。
祭りの終わりを惜しむかのように、対岸の神社へ戻ろうとする神輿が川を渡ります。
この時、数十台の屋台が川に入って神輿の行く手を阻もうとし、水しぶきと共に熱い攻防が展開されます。
この「川入り」は西条祭りの中でも最も壮大な見せ場となっており、装飾された屋台が夕闇迫る加茂川の土手で対岸に向けて整列する様子は、非常に美しく感動的です。
西条まつり2024まとめ
石岡神社と伊曽乃神社ではだんじりや神輿が、嘉母神社と飯積神社では太鼓台がそれぞれ奉納される屋台を中心としたお祭りです。
地域ごとの特色が強く表れた屋台の総数は、日本でも類を見ない百数十台にも及び、「豪華絢爛」の表現がふさわしい国内屈指のお祭りとされています。
西条だんじり祭りは、江戸時代に大阪のだんじりを見て感銘を受けた石岡神社の住職が始めたものですが、現在では大阪のだんじりとは異なる独自の形式を持っています。
大阪では車輪付きの台車で引かれるだんじりに対して、西条のだんじりは神輿のように担ぎ棒で担がれるスタイルが特徴です。
このユニークなスタイルから伝わる独特の迫力と熱気は見る価値があります。
特に、「西条まつり」で見逃せないのが、16日の夕方から伊曽乃神社へ向かう宮入りです。
この時期には最も多くの屋台が揃い、「川入り」とも称されるこのイベントは祭りのハイライトとなっています。
午後3時から加茂川の土手に屋台が集結し、夕暮れ時に屋台が川へと入る様子は、言葉では表現しがたい幻想的な光景を生み出し、その美しさには圧倒されることでしょう。