毎年10月19日と20日の両日、東京メトロ日比谷線の小伝馬町駅から人形町駅にかけてのエリア(日本橋本町と大伝馬町周辺)では、「べったら市」という大規模な市場が開催されます。
このイベント期間中、該当地区は車両通行が禁止され、約400軒の露店が立ち並び、多くの人々で賑わいます。
この市は、宝田恵比寿神社の年間行事の一環として開かれるものです。
この日本橋本町エリアは、江戸時代には幕府直轄地として発展し、活発な商業地として栄えました。
ここには木綿を扱う和服店や、東京湾からの魚介を販売する魚屋、長い歴史を持つ紙商など、多種多様な店舗が存在していました。
また、毎年10月20日には、商売繁盛と家内安全を祈る「えびす講」という催しも行われているのです。
この「えびす講」は、恵比寿神を奉る信者たちが集まる会合やイベントであり、商売繁盛の神である恵比寿神に対して、商人たちが祈りを捧げ、お供えを行う伝統があります。
日本橋恵比寿講べったら市2024時間や場所など基本情報
日本橋恵比寿講べったら市は、毎年10月19日と20日の両日に行われる、長い伝統を持つ日本橋の秋の名物イベントです。
この市では、食べ物の露店や神輿など、さまざまな楽しいイベントが揃っており、子どもから大人まで幅広い年齢層の参加者でにぎわいます。
売り声が響き渡り、多数の露店が軒を連ねることで、一層の盛り上がりを見せる日本橋恵比寿講べったら市2024を、詳しくご紹介します。
【開催日】
2024年10月19日(土)・20日(日)
【時間】
12:00~21:00
【場所】
■宝田恵比寿神社
東京都中央区日本橋本町3丁目10-11
■椙森神社
東京都中央区日本橋堀留町1丁目10-2
日本橋恵比寿講べったら市2024屋台など露店の出店ある?
お祭りには、やはり屋台の楽しみが欠かせませんね!
べったら市には、毎年500を超える屋台や露店が出店し、その多さに驚かされます。
お祭りではお好み焼きやたこ焼き、フランクフルトやから揚げなど、人気のメニューが並びます。
さらに、日本橋の歴史ある名店も出店し、例えば「人形町 今半」のすき焼き店からはメンチカツや肉まん、そして「玉ひで」のような老舗の鶏料理店からは鶏肉団子が販売される予定です。
べったら市でしか味わえない特別価格で、伝統の味を楽しむことができます!
また、職人の手による江戸切子や江戸刷毛、飴細工といった伝統工芸品も見逃せません。
そして、べったら漬けの屋台も多く出店し、ご飯のおかずやお酒のつまみとしても最適です。
ぜひこの機会にべったら漬けを手に入れてみてください。
日本橋恵比寿講べったら市2024アクセス
【場所】
宝田恵比寿神社・椙森神社の周辺
【電車】
東京メトロ日比谷線 小伝馬町より徒歩約2分
【車】
首都高速道路 箱崎出入口より約15分
日本橋恵比寿講べったら市2024駐車場
専用駐車場は用意されていません。
なるべく公共交通機関の利用をオススメします。
日本橋恵比寿講べったら市2024見どころと楽しみ方
かつてべったら市は、恵比寿講に必要なさまざまな物品(神像や打ち出の小槌、懸鯛、切山椒など)を取引する市場でした。しかし、そこで販売されたべったら漬けが評判となり、「べったら市」という名称が広まりました。
べったら漬けは、大根を飴や麹で漬けた漬物で、歴史的にも第15代将軍 徳川慶喜が愛好したとされています。
この漬物は乾燥させたたくあんとは異なり、シャキッとした食感とみずみずしい風味が特徴で、現在では東京の代表的な特産品として知られています。
また、べったら漬けは「運がべっとりとつく」として縁起の良い食べ物とされています。
開催地の宝田恵比寿神社は、江戸時代から商業の守護神として親しまれ、日本橋七福神の中の恵比寿像が祀られています。この神社は商売繁盛や家庭の繁栄、火災防止のご利益があるとされています。
べったら市では御朱印をいただくこともできるため、訪れた際には参拝を兼ねるのもおすすめです。
この市の魅力は何と言っても露店の多さです。大伝馬町エリアは歩行者天国になり、多くの露店が軒を連ねます。ここでしか味わえないべったら漬けをはじめ、多彩なグルメが楽しめます。
夜になると、提灯が街を照らし、昼間とは異なる温かな雰囲気でのショッピングが楽しめます。
また、10月19日(土)には子供から大人まで楽しめる神輿があり、地域一丸となっての神輿渡御は見ているだけでもわくわくします。
10月20日(日)には、べったら音頭が開催され、市を一層盛り上げます。特に今年は3年ぶりの開催となるため、期待が高まっています。
ぜひ日本橋恵比寿講べったら市で、豊かな歴史と伝統に触れてみてください。
日本橋恵比寿講べったら市2024まとめ
名物であるべったら漬けを扱う約20軒の露店を含む、七味唐辛子や飴細工を販売するおよそ500軒の露店が並び、大いに賑わいを見せます。
夜になると、寶田恵比寿神社前に設置される大きな提灯や周辺地域に1,500個以上の提灯が灯され、特有の夜祭りの雰囲気が周囲を華やかに彩ります。その魅力的な光景に引かれ、数多くの人々がこの場に集います。
10月19日には御神輿が練り歩き、20日にはべったら音頭が市の活気をさらに盛り上げる役割を果たします。